映画『THIS IS IT』
- 2009-12-06 (日)
- MOVIE
この映画では、全編に渡りマイケルジャクソンの珍しいリハーサル風景が観られる、
まさにドキュメント映画である。
先日紹介した「アンヴィル」もドキュメントだったけれど、こっちの方がある意味、
ディープなドキュメントかもしれない。
とにかく、珍しいマイケルが沢山観ることが出来る。
何が珍しいのかと言うと、恐らくステージ上で普段着のマイケルを観られるなんて
あり得ないことだろう。
例えば、マイケルが今時珍しいヤンキーが着るような黒いスタジャンに、
ダボダボのジャージのような、ちょっと格好悪いのを履いて歌っている・・・。
時折登場する顔には、うっすらと無精ひげすら見えている。
ステージでは完璧を魅せ続けてきたマイケルが、その裏側をさらけ出しているのだから。
尤も、これは本人の本意では無いかもしれないだろうけれど・・・。
マイケルのようなスーパースター、
要するに「虚像」であるべき存在には人間くさいものは出さなくて良いのよ、
いや、むしろ出さない方が良い。
例えば、お笑い芸人の「涙」のようなもの。
リハーサルは我々も記録用として録画、録音することはよくあることだ。
でも、あくまでもスタッフの為の記録用なので、演奏は中途半端だったり下手だったり、
音痴だったり、酷いもんだけれど、マイケルレベルになるとリハーサルでも半端ないね・・(驚嘆)
みの吉も、将来リハーサル風景がどういう形で世間様に公開されるかもしれないから、
リハーサルと言っても手を抜かないように心がけるべきだね!(反省)
それにしても、僕達プロのミュージシャンにとっては、
このリハーサル風景(我々はゲネプロと呼ぶ)には釘付けになる。
いや、むしろプロミュージシャンの方が興味津々かも知れない。
見所満載で!!!!
マイケルは天才的だけれど、彼をサポートするミュージシャンも恐ろしいほどに完璧だ。
ダンサーのことは良く分からないけれど、当然世界最高峰の人達だと、素人の目にも分かる。
そして、裏方のスタッフの仕事ぶりもプロの中のプロだ。
ステージプロダクションもため息が出るほどにスケールが大きい。
さて、肝心のマイケルだけれどこれが涙が出るほどに素晴らしいのよ。
この「素晴らしい」と言う表現、グルメレポートで「美味い!」と言うのと同じぐらいレベルの低い表現だけど、
ことこのマイケルに関しては「素晴らしい」としか言えんよ・・・。
自然体のマイケルの歌、動き、ちょっとした言葉、表情が、とても人間臭くて良い!
そして、その裸のマイケルが彼の天才振りをより一層際立たせるのよ!
曲や歌が、これまでにないぐらいソウルフルで感動的なのよ。
もし、彼が生きていれば、このツアーも世界中で大成功して、
非の打ち所の無いライブDVDとしてリリースされていただろうけれど。
でも、ある意味この”THIS IS IT”ほどの感動は無かっただろうと思う。
彼の死は大変不幸であり、人類にとって大変な損失であるのは言うまでも無い。
しかしながら彼の『死』によって、世に公開されたこの映像が訴える彼のメッセージは強大である。
最後に言いたい・・・
アンヴィルとマイケルを比較するのは間違いだ。
アンダーグランドの戦士であるアンヴィル。
エンターテイメントの王様であるマイケル。
最後に『ル』で終わるところは一緒だけど、そもそも生き方が違うのよ。
この両者を比較して、アンヴィルを笑うものは、「うどん」と「そば」を比較して、
どちらが美味いかと言っているようなもので、不毛なのよ。
アンヴィルはアンヴィルの偉大なる姿があり
マイケルにはマイケルの偉大なる姿がある。
どちらも、偉大なのよ!
表現者は絶対に観るべき映画!
みの吉和尚
■映画『THIS IS IT』公式HP
http://bd-dvd.sonypictures.jp/michaeljacksonthisisit/
■New Release
THIS IS IT
MICHEAEL JACKSON[マイケル・ジャクソン]
発売日:2010/01/27





















